好きの代わりにサヨナラを【蒼編】《完》
教室から窓の外を眺めるほのかの横顔は、儚げで今にも消えてしまいそうに見えた。

この綺麗な写真を、俺は自分だけのものにしておけばよかったのかもしれない。



ほのかは、アイドルになって幸せなのだろうか。

本当に、アイドルになりたかったのだろうか。



あいつは、自分からオーディションに応募しようとはしていなかった。

俺が、ためらうあいつの背中を押してしまった。



ほのかに、アイドルになってほしかった訳じゃない。

あいつの笑った顔が見たかった。



オーディションで認められて、自信を取り戻したあいつが見たかった。ただそれだけだ。
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