好きの代わりにサヨナラを【蒼編】《完》
俺のことは、保育園からの幼なじみで、男女の仲ではないと説明していた。

はっきりと手をつないでいる写真が撮られてしまっては、男女の仲ではないと証明するのはかなり難しい。



ほのかは、『幼なじみの彼とは小さな頃からよく手をつないでいた、昔からの習慣で異性として意識したことはない』と説明していた。



そんな説明、誰が信じるだろう。

高校生にもなって、手をつないで歩いている友達どうしの男女を俺は見たことがない。



最後に、ほのかはファンに謝罪の言葉を述べた。

『これからもsnow mistを見守ってください』と言ったほのかの声は、泣いているように聞こえた。
< 121 / 210 >

この作品をシェア

pagetop