好きの代わりにサヨナラを【蒼編】《完》
明日は期末テスト最終日だが、もうほのかのことしか考えられなかった。

俺は教科書を鞄から取り出すこともなく、制服を着たままリビングのソファーに座っていた。



ほのかは、今どうしているか。

ほのかは、何を考えているのか。

ずっと一人で泣いているのではないか。

俺の頭の中には、それしかなかった。

少しでもほのかにつながる情報を探そうと、俺はスマホを手に取った。



定期的に更新されていたあいつのブログは、一週間ほど前から更新されていない。



俺は『弓槻ほのか』の名前を入力して、検索をかけた。
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