好きの代わりにサヨナラを【蒼編】《完》
俺がほのかと週刊誌に載った男だと気づく人はいるだろうか。
まさかスキャンダル発覚後初の握手会に、本人が堂々と乗り込んでくるとは思わないだろう。
週刊誌に載ったのが俺だと気づかれたら、ほのかのファンから袋叩きにあうかもしれない。
それでも俺は、一目ほのかに会いたかった。
行列が進み、ほのかがいる白いブースが近づいてくる。
ブースの中から、罵声が聞こえた気がした。
ほのかは、大丈夫だろうか。
俺はリュックを下ろして、両手で前に抱えた。
俺の前に並んでいた男が、ほのかがいるブースに入っていく。
俺は手荷物を預け、握手券をスタッフに渡した。
まさかスキャンダル発覚後初の握手会に、本人が堂々と乗り込んでくるとは思わないだろう。
週刊誌に載ったのが俺だと気づかれたら、ほのかのファンから袋叩きにあうかもしれない。
それでも俺は、一目ほのかに会いたかった。
行列が進み、ほのかがいる白いブースが近づいてくる。
ブースの中から、罵声が聞こえた気がした。
ほのかは、大丈夫だろうか。
俺はリュックを下ろして、両手で前に抱えた。
俺の前に並んでいた男が、ほのかがいるブースに入っていく。
俺は手荷物を預け、握手券をスタッフに渡した。