好きの代わりにサヨナラを【蒼編】《完》
「弓槻さん、来てくれるといいね。
蓮見君も会いたいんじゃない?」

「俺は、別に……」

俺は、受け取ったハガキに視線を向けたまま答えた。



「蓮見君は、いつまで彼女のこと待ってるの?」

俺はハガキ手にしたまま、顔を上げる。



「普通さ、遠距離って続かないっていうじゃん。
会えない彼女のことは忘れて、近くにいる子と付き合っちゃうものじゃないの?」

「そうか……?」

「蓮見君は、身近にいる女の子と付き合ってみようと思ったことないの?」
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