好きの代わりにサヨナラを【蒼編】《完》
俺は、中学の制服の学ランに着替えてN高校に向かう。

スマホと受験票を握りしめて、その時を待った。



掲示板に合格者の受験番号が貼り出される。

俺は、恐る恐るその掲示板に近づいた。



すぐには見つけられなくて焦ったが、俺の受験番号は確かにそこにあった。

俺はその番号をスマホで撮って、仕事中の両親に送った。

ほのかにもこの写真を送ろうかと思ったが、あいつには直接伝えたかった。



ほのかは仕事中かもしれない。

電話がつながらない可能性の方が高い気がしながら、俺は通話ボタンを押した。
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