大江戸シンデレラ

「だ、旦那さま……」

「祝言を挙げてから今日まで、そなたを顧みることがなかったのは(それがし)(とが)でござる。
それに、初めての夜にはそなたに相当な無体を働いてしもうた。
ゆえに……(それがし)への罰とも云えるな」

兵馬にしてはめずらしく、気弱な笑顔でつぶやいた。


「その代わり、三年後も変わらずそなたが(それがし)の嫁御であるように……」

されど、すぐにまた、いつもの太々(ふてぶて)しいまでに自信に満ちあふれた笑顔になった。

「これからは……
そなたを、何処(どこ)のだれよりも大事にしてござる」


——わたくしを……だれよりも大事に……

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