停留所で一休み
飲み始めて1時間した頃。

大和君が、核心をついてきた。

「ところで出海ちゃん、何でまたこの時期に里帰り?」

大和君は、弥生の背もたれに腕を乗せた。

「あ~……有給貯まっちゃって。上司に使えって言われてさ。」

「いい会社だね。学校の先生なんて、なかなか有給取れなくてさ。」

大和君は、地元の高校の教師をしている。

「私のところもそうよ。本当に暇な時に、一度使わせてくれたけど。」

弥生は今でも、市役所で働いている。

「二人とも公務員だから、取りまくりだと思ってたな。」

うちの会社の社員など、繁忙期でもリフレッシュが必要とか言って、有給を使う。

「本村君のとこは?」

私が聞くと、彼はそっけなく答えた。
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