停留所で一休み
そうだ。

そのまま歩いて行って……

だが私の祈りも、あいつには届かなかった。


「うわっ!!!」

店の小脇で、壁に張り付いているところを、あいつに見つかってしまった。

「小形!おまえ、そんなところで何やってんだ!!」

「ははは……なんでだろうねぇ……」


それ、私が一番自分に聞きたいよ。


「早く、そこから出て来い。」

あいつが私に手招きする。

仕方なく店の小脇から出ようとすると、また吐きそうになった。

「うぇ……」

私は後ろを向くと、頭を下げた。

「大丈夫か?」

気付けばあいつが、私の背中をさすってくれていた。

「気持ち悪い……」

「ホントおまえは。」
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