停留所で一休み
「部長。飲む前にお話、いいですか?」

部長はコップを受け取ると、自分の側に置いた。

「ああ、いいよ。」

「昨日のお話ですが、」

「会社に戻って来たいっていう話か?」

「はい。都合のいい話だと思っています。でも、どうしても、あの会社に戻りたいんです。」

部長は『ふぅ~ん。』と言いながら、タバコに火を着けた。

「どうしてまた、うちの会社に戻りたいって、そう思ったんだ?」

私は俯きながら、今までの事を思い出した。

「正直、なぜかは分かりません。愛着があるのか、それとも、他の会社が考えられないのか……」

部長は灰が落ちるのも気付かずに、話を聞いてくれている。

「でも、やっぱり私、今の仕事が好きなんだと思います。」

私が顔を上げると、部長は優しそうに微笑んでくれた。
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