停留所で一休み
ビールを飲みながら、私が答えた。

「何だ!知らせなきゃ!」

冷えたビールを持ってきながら、克己は携帯を取り出し、一香に連絡を入れた。

「あっ、イチ姉?姉ちゃんが帰ってきてるぞ。」

『お姉ちゃんが~~?うっそお~~!!』

携帯越しだというのに、居間に響き渡りそうな声。


「今からイチ姉、来るって。」

ビールを置いて、携帯をテーブルに置くと、克己は今度こそ、腰を降ろした。

「わざわざ?」

私は時計を見た。

「主婦は、今が一番忙しい時間なんじゃないの?」

克己はビールを一口飲んだ。

「ああ。イチ姉の旦那、今月出張でいないんだよ。」

「出張?」

「お義兄さんも忙しいんだ。」
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