停留所で一休み
「いらっしゃい、和希(ワキ)ちゃん。」

「こんばんわ。」

母直々に迎えて行って、居間に来る足音が、三重になって聞こえる。

3人揃って現れた時に、私は先手必勝、先に挨拶をした。

「こんばんわ。」

そう言って、ペコリと頭を下げる和希(ワキ)ちゃんは、目が大きくて、髪を後ろで一つに結んでいた。

「和希(ワキ)、これが俺の一番上の姉ちゃん。」

克己が私を紹介する。

「初めまして、お姉さん。加納和希(カノウ ワキ)です。よろしくお願いします。」

私も慌てて、頭をペコリ下げた。

「克己の姉の出海です。よろしく。」


まさかこんな場面が来ようとは……

しかもこんな可愛い娘が、克己の彼女だなんて。


「どうやって捕まえたのよ。こんな可愛い娘。」

「へへへ……」

克己は嬉しそうに笑う。

「彼女、同じ郵便局で働いてるんだ。」

「知ってるよ。お母さんから聞いた。その先だよ。」

「その先?ないよ。」
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