停留所で一休み
そんなに、私と遊びたいんだ。

一弥の全身から伝わってくる気持ちに、私は急に感動して、一弥を後ろからギュッと抱きしめた。

「よし!おばちゃんと一緒に遊ぼう!」

「ホント?おばちゃん!!」

「うん!!」

鼻水を垂らしながら、顔をクシャクシャにして、笑っている一弥は、目に入れても痛くないほど、可愛かった。

それにつられて、一香の膝の上に乗っている和香も、笑いだす。

こうなると親バカならぬ、叔母バカだ。


「可愛いよね~、子供って。」

私は一弥を抱っこする。

「さっきまで、おばさんって言われて、怒ってたじゃん。」

「自分の甥っこは別。」

私は、一弥に”いないいないばあっ!”をし始めた。

何回しても、一弥は毎回笑ってくれる。

「ああ~!本当に、一弥は可愛い!!」

私は一弥の顔に、自分の顔を近づけた。

「そう?一日中一緒にいると、もう嫌になってくるよ。」
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