停留所で一休み
「えっ!」

私はあまりの衝撃に、体が飛び上がった。

「そんなびっくりしないでよ。できてなかったって。」

そう言いつつも一香は、少し残念がっている。


「仲いいんだね……」

ちょっぴり、一香が羨ましかった。

「そうかな。前みたいに、ずっと一緒にいなくなったけど。」

冷静に答える一香。

それでもやることやってんじゃんと、心の中で呟く。


「お姉ちゃんも子供欲しいんだったら、結婚すればいいのに。」

一香はサラッと、すごい事を言う。

「一香、出海ね、彼氏と別れたんだって。」

そして母も、何気なくお節介な事を言う。

「えっ!!」

お陰で一香に、”何やってんの、お姉ちゃん”って言う目で、睨まれた。


「それこそ、そんなに驚く事ないでしょ。別れる事なんて、いくらでもあるじゃん。」

「そうだけど、何でその歳で別れるかな。」

「うるさい。」

私だって、好きで別れたんじゃない。
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