ハイスペックなイケメン部長はオタク女子に夢中(完)
32.カップ麺容器の味噌汁
調味料もあまりないということで、結局二人でまた朝のスーパーへやってきた。お昼が遅めで中華をしっかり食べたので、あっさりした和食が良いという話になり、あやめは売れ残って値引きされていたカマを焼くことにして、玉ねぎと油揚げのみそ汁、きんぴらゴボウ、ネギとゲソのぬた和えと、残ってもつまみになりそうなメニューを多めに作ることにした。必要な具材を迷いなくかごに入れていくあやめを北見は驚きながら見ていた。北見宅のキッチンは、やはりあまり物がなく、包丁とまな板、お鍋とフライパンがかろうじてあるくらいで、あやめはいつもの物がないことに少し戸惑いながらも、鍋にお湯を張り、油揚げの油抜きをして、残りのお湯でこんにゃくを下茹でし、ゴボウをアルミホイルで土と皮を落として、サクサクと料理を始めた。お米担当の北見は、ご飯のスイッチを押すと手持ち無沙汰になり、ぱっぱと無駄なく動くあやめの様子をダイニングから眺めていた。
「あの、そんなに見られてるとやりにくいんですけど…」とあやめが言うと、北見は、
「えー?いいじゃん。こういうの、初めてだから、ちゃんと見ときたい。」と言った。あやめは、
「見られてると緊張するんで、先にお風呂にでも入って寛いだらどうですか?」と提案した。北見は驚いた顔で、
「あなた先にお風呂どうぞって、なんか新婚さんみたい。」と言った。あやめは、この人の頭の中はどうなってるんだ?と思いながら、
「あなたとは言ってません。」と言うと、
「そういえば、なんて呼ぶか決まったの?」と北見が言った。あやめは考えることをすっかり忘れていて、
「んー、まだ決めてないです。そうだ。それ、考えてくださいよ。」とあやめが言うと、
「じゃぁ、雅也で。」と即答された。あやめが
「ハードル高すぎます。」と呟くと、北見は笑って
「じゃぁやっぱりあやめが決めなよ。オレはまーくんでも雅也でもあやめが呼んでくれるならなんでも良いよ。」と言った。あやめは少し考えてから、
「雅也さん、お玉ってどこにありますか?」と聞いた。北見は嬉しそうに、
「もう一回言って。」と言った。あやめが
「雅也さん、お玉ってどこにありますか?」と言い切る前に、
「敬語じゃなくなったらもっと良いんだけどな。」と言った。あやめは
「それは、追々ってことでお願いします。」と言うと、北見は笑った。あやめは明らかに新品のグリルを一度洗ってから、水を入れ、塩を振ったカマを入れた。フライパンにごま油を入れ、豚肉、人参、ゴボウを炒めた。ぬた用の味噌をボールに作り、ゲソと湯がいた青ネギを入れて和えると、冷蔵庫に入れ、鍋にお湯を沸かし直して、味噌汁を作りながら、きんぴらごぼうの味付けをした。ご飯が炊き上がる前にあやめは4品を作り終え、洗い物を済まし、カマをグリルから出し、お皿に載せると、そのまま熱いグリルをさっと洗い、元に戻した。ダイニングテーブルに出来たものを並べて、ふと、お茶碗もお椀も1つずつしかないことに気がついた。北見はいつの間にかダイニングからいなくなっていて、あやめはとりあえず、北見の分をお茶碗とお椀に入れ、コーヒーカップに入れようかと考え、洗い物をした時にカップ麺の容器があったことを思い出し、空のカップ麺容器に味噌汁を入れた。ご飯は載せるお皿もなかったので、ラップでおにぎりを2個作った。ダイニングに並べ終えると、妙な光景だったが仕方がない。
「雅也さん、ご飯出来ましたよ。」と寝室の方に声をかけると、何故かカメラを持って北見が戻ってきた。テーブルに並んだ食事を見て、
「あ、ごめん…。そういえばうち、皿とかなかった…。」と固まった。あやめは笑いながら、
「一人暮らしですから、普通そうですよ。なんかキャンプみたい。」と言った。北見は
「オレ、こっち座るから。」といって、カップ麺容器とおにぎりの前に座った。あやめは、
「せっかく雅也さんのために作ったんだから、こっち食べて下さい。」と言って、テーブルの上のお茶碗を移動させ、
「ところで、何でカメラ持ってるんですか?」と聞いた。北見はがっくりと肩を落としながら、
「あやめが初めて作ってくれたご飯、記録しとこうと思ったんだけど…」と言った。あやめは、クスッと笑って
「じゃぁ記念に撮って下さい。こんな普通のご飯で申し訳ないけど、絵的にはかなり面白いと思うんで。」と言った。北見は
「それもそうだね。」と笑って写真を撮った。
調味料もあまりないということで、結局二人でまた朝のスーパーへやってきた。お昼が遅めで中華をしっかり食べたので、あっさりした和食が良いという話になり、あやめは売れ残って値引きされていたカマを焼くことにして、玉ねぎと油揚げのみそ汁、きんぴらゴボウ、ネギとゲソのぬた和えと、残ってもつまみになりそうなメニューを多めに作ることにした。必要な具材を迷いなくかごに入れていくあやめを北見は驚きながら見ていた。北見宅のキッチンは、やはりあまり物がなく、包丁とまな板、お鍋とフライパンがかろうじてあるくらいで、あやめはいつもの物がないことに少し戸惑いながらも、鍋にお湯を張り、油揚げの油抜きをして、残りのお湯でこんにゃくを下茹でし、ゴボウをアルミホイルで土と皮を落として、サクサクと料理を始めた。お米担当の北見は、ご飯のスイッチを押すと手持ち無沙汰になり、ぱっぱと無駄なく動くあやめの様子をダイニングから眺めていた。
「あの、そんなに見られてるとやりにくいんですけど…」とあやめが言うと、北見は、
「えー?いいじゃん。こういうの、初めてだから、ちゃんと見ときたい。」と言った。あやめは、
「見られてると緊張するんで、先にお風呂にでも入って寛いだらどうですか?」と提案した。北見は驚いた顔で、
「あなた先にお風呂どうぞって、なんか新婚さんみたい。」と言った。あやめは、この人の頭の中はどうなってるんだ?と思いながら、
「あなたとは言ってません。」と言うと、
「そういえば、なんて呼ぶか決まったの?」と北見が言った。あやめは考えることをすっかり忘れていて、
「んー、まだ決めてないです。そうだ。それ、考えてくださいよ。」とあやめが言うと、
「じゃぁ、雅也で。」と即答された。あやめが
「ハードル高すぎます。」と呟くと、北見は笑って
「じゃぁやっぱりあやめが決めなよ。オレはまーくんでも雅也でもあやめが呼んでくれるならなんでも良いよ。」と言った。あやめは少し考えてから、
「雅也さん、お玉ってどこにありますか?」と聞いた。北見は嬉しそうに、
「もう一回言って。」と言った。あやめが
「雅也さん、お玉ってどこにありますか?」と言い切る前に、
「敬語じゃなくなったらもっと良いんだけどな。」と言った。あやめは
「それは、追々ってことでお願いします。」と言うと、北見は笑った。あやめは明らかに新品のグリルを一度洗ってから、水を入れ、塩を振ったカマを入れた。フライパンにごま油を入れ、豚肉、人参、ゴボウを炒めた。ぬた用の味噌をボールに作り、ゲソと湯がいた青ネギを入れて和えると、冷蔵庫に入れ、鍋にお湯を沸かし直して、味噌汁を作りながら、きんぴらごぼうの味付けをした。ご飯が炊き上がる前にあやめは4品を作り終え、洗い物を済まし、カマをグリルから出し、お皿に載せると、そのまま熱いグリルをさっと洗い、元に戻した。ダイニングテーブルに出来たものを並べて、ふと、お茶碗もお椀も1つずつしかないことに気がついた。北見はいつの間にかダイニングからいなくなっていて、あやめはとりあえず、北見の分をお茶碗とお椀に入れ、コーヒーカップに入れようかと考え、洗い物をした時にカップ麺の容器があったことを思い出し、空のカップ麺容器に味噌汁を入れた。ご飯は載せるお皿もなかったので、ラップでおにぎりを2個作った。ダイニングに並べ終えると、妙な光景だったが仕方がない。
「雅也さん、ご飯出来ましたよ。」と寝室の方に声をかけると、何故かカメラを持って北見が戻ってきた。テーブルに並んだ食事を見て、
「あ、ごめん…。そういえばうち、皿とかなかった…。」と固まった。あやめは笑いながら、
「一人暮らしですから、普通そうですよ。なんかキャンプみたい。」と言った。北見は
「オレ、こっち座るから。」といって、カップ麺容器とおにぎりの前に座った。あやめは、
「せっかく雅也さんのために作ったんだから、こっち食べて下さい。」と言って、テーブルの上のお茶碗を移動させ、
「ところで、何でカメラ持ってるんですか?」と聞いた。北見はがっくりと肩を落としながら、
「あやめが初めて作ってくれたご飯、記録しとこうと思ったんだけど…」と言った。あやめは、クスッと笑って
「じゃぁ記念に撮って下さい。こんな普通のご飯で申し訳ないけど、絵的にはかなり面白いと思うんで。」と言った。北見は
「それもそうだね。」と笑って写真を撮った。