恋する24時 2
「ん~、……じゃあ、責任取りマス」
ふぇ?
目の前に置かれた黒いケースの中に
見慣れないキラキラの
「……ダイヤモンドの、裸石?」
「由似ちゃんを安心させる第二弾ね」
What?
「……」
第二弾って……。
先輩は、本当にアタシの為に色々
考えてくれていたんだな……。
「前野さんの話で安心できなかったら渡そうと思ってたヤツ」
「裸石って、何でですか?」
キレイだけれど、使い道が思い浮かばない。
「……由似ちゃんと一緒にデザインを考えたいなぁ、って、借りてきたんだ」
「? 何の、デザインですか?」
「? オレが由似ちゃんにプロポーズする用のリングのデザインだよ?」
いっ!!??
「えっ? ……ま、まだ付き合って間もないですよ?」
速すぎて、まだ追いついていない自分がいます。
「うん、今回は安心させる為の材料だったから一応持ってただけ~、……でも、ちゃんと未来のことも考えておいてね?」
「……」
そっか、付き合ったらそう言う事も
考えなきゃいけないんだ?
……先輩と?