恋する24時 2

 ボヤんと思い描いたありがちな未来に

 アタシは、赤面した。



 鼓動はまだ速いままだし……。



 照れ隠しに、目の前の美味しいご飯を

 一気に頬張る。




「……」




 フラッシュバックも減ってきたとは言え

 まだ一人では怖い状況。



 やっと営業復帰出来て

 これから引っ越しも少しずつやって

 初めて付き合う先輩との事に

 ワタワタしている自分がいるから。



 まだ未来とか

 考える余裕はないんだけど……。



 思い浮かんだ映像が

 とても幸せそうに見えたから

 それだけで暖かい気持ちになれた。



 それに、少しだけど

 驚いたおかげで

 動悸、息切れ、眩暈が収まってくれて

 助かった、言葉に気を付けないとな

 ぶり返すと結構辛い……。




「由似ちゃん、帰り少し公園の方寄って帰らない? 噴水とかあって綺麗な所あったし」



「……そうですね、酔い覚ましにいいですね」



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