恋する24時 2
帰りたかったけれど
このままでは危険ですと言う彼の言葉が
今まで自分に起きてきた
様々な出来事に繋がるような気がして……。
「……わかり、ました」
「キッチンで待っていて下さい、すぐ戻るので」
「はい」
わたしは、さっきまでいた
キッチンにあるテーブルまで戻り
お茶を入れるためのお湯を沸かした。
ほどなくして…――
戸棚にあったインスタントのコーヒーを入れて
沸いたお湯をカップに注いでいたら
顔を洗ったタオルを首にかけたまま
加藤部長がキッチンに戻って来た。
「お茶がわからなくて、コーヒーでも大丈夫でしたか?」
「あぁ、コーヒーの方が嬉しいです、ありがとうございます」
ハンバーグを食べた席に
わたしたちは、何となく腰を下ろし
コーヒーを飲む。
「……」
「……」
加藤部長の言う、危険だと言う
言葉の意味は、どう言うものなんだろう?