恋する24時 2



「中々な腫れだね……」




 出張催事終わって駆けつけてくれた

 貴梨香が、アタシの頬のガーゼを

 替えてくれながら言った。




「うん、あと1週間で治るのか、不安だよ……」



「本当に、ユニが生きててよかった……」




 貴梨香が、泣きそうな顔で言う。




「うん、……おかげで夜中コンビニ行くのさえ無理になったけどね」




 生きているだけでも

 あの時は

 よかったんだと思えた、けれど……。



 男の人に対しての

 恐怖心みたいなものが

 まだらに出てしまっていて




「……」




 こんなんで

 1人暮らしとか

 仕事にちゃんと復帰出来るか

 正直わからなかった。



 病院で、すれ違う

 男の人や先生にも

 今は、緊張するくらいだからな……。



 カウンセリングで少しずつ

 良くなってくれるといいのだけど……。




「お邪魔しま~す」



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