恋する24時 2

「早速で悪いんだけど、打診した通り、改めて新人の教育担当2人に頼みたい」




 あんまり余裕がないのか

 可児先輩がいきなり仕事の話から入る。





「……」




 疲れているんだろうな……。



 後で、アタシが起きている間

 寝てもらった方がいいかも知れない。




「OK、俺が山角さんで、貴梨香が海老名だったよな、前野さんと話した新人教育の予定表はあるのか?」



「メールに添付して送っておく、一応引継ぎっぽいことするから、一週間後の催事戻りの日でいい?」



「……う、ん? 予定は平気そうだから、そこでいいよ?」




 悠人先輩が、スマホに入った

 スケジュールを確認して頷く。




「その日って、ユニも復帰する日ですか?」



「そう、いきなり教育担当変わって太蔵も亜古ちゃんもヘンなへこみ方してたから、フォローも兼ねて6人いる時にしたい」



「ユニの事情は、新人には言うんですか?」




 貴梨香は、本当に心配な顔で

 可児先輩を見て言う。



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