恋する24時 2
「話、食いながらでいい?」
可児先輩がそう言って
ローテーブルのクッションに座ると
貴梨香がゲームをセーブして
片付け始める。
「ん、その方がイイだろ? 腹も減ったし」
アタシは、一緒に持ってきた
ビールの缶たちをお盆ごと床に置いて
ローテーブルを拭きキッチンに戻る。
取り皿とお箸を貴梨香に渡して
たくさん作ったおつまみを
タッパから大きな皿に盛っていく
あっと、いう間に準備を終えて
久々に4人での宅飲みだ。
「お疲れ~、久々だな4人で飲むの」
「お疲れ様でぇす、みんな忙しくなっちゃいましたもんね~」
悠人先輩と貴梨香の明るい声で
ボヨンッと缶を合わせて
「お疲れ様です」
「お疲れ~」
アタシ達は、ビールを飲んだ。
今日は、アタシの件もあって
手放しで楽しい飲み会ではないので
心苦しい。