恋する24時 2
見上げると、山角さんが
アタシの座る席の横に立っていた。
アタシを見下ろすその顔が
今までさんざん絡まれてきた
可児先輩の元カノ達と似ていて
ため息を付きたくなった。
「お疲れ様です、ランチ中だけど、質問か何かですか?」
そう言えば
引き継ぎのミーティングの時
先輩に意味深長な事を言っていたな……。
出張催事1回でコレって
可児先輩は、何やってンですか?
「……お疲れ様です、あたし玉井さんに、……せ、宣戦布告しに来ました」
「はい?」
センセンフコク?
あまりの言葉に、ついポカンと
山角さんを見上げてしまった。
顔を真っ赤にして
ふるふると震える彼女は
恋する女の子そのもので
とても可愛くて……。
「……」
ついアタシは、見とれてしまう。
「あたし、可児さんのことが好きです、玉井さんには、負けません」