しあわせ食堂の異世界ご飯3
リズを祝いたい気持ちもリントに会いたいという気持ちも両方あるので、アリア的には大満足な結果になった。
「じゃあ、当日はよろしくお願いしますね。私もとびきりの料理を作りますから!」
「それは楽しみだな」
「はい!」
 話がまとまったところで、リントは席を立つ。
 そろそろ帰ろうとしたようなのだけれど――お腹から、ぐうと音がなった。
「え?」
「…………」
「リントさん、もしかしてお腹空いてますか?」
 アリアがそう問いかけると、リントは恥ずかしそうに顔を背ける。耳が赤くなっていて、お腹が鳴ってしまったことが恥ずかしくて仕方がなかったのだろう。
 もしかしたら、忙しくて食事を取る時間がなかったのかもしれない。
「すぐに何か作りますね。座って待っていてください」
「いいのか……?」
「当たり前じゃないですか。でも、そんなに凝ったものは作れませんよ? 夜も遅いですし、リントさんだってもう帰って寝るだけ……ですよね?」
< 147 / 201 >

この作品をシェア

pagetop