しあわせ食堂の異世界ご飯3
あとは休むだけであれば、こってりした料理よりもさっぱりしたものがいいだろう。アリアはそう考えたが――相手はリントだ。
 もしかしたら、これからまだ仕事だと言うかもしれない。
「さすがに今日はもう終わりだ。ローレンツも先に戻った」
「そうだったんですね」
 リントの返事を聞いて、アリアはほっとする。毎日忙しそうにしているリントがこれ以上働いたら、倒れてしまうのでは……と心配だった。
「すぐに作りますから、待っててくださいね」
「ああ、ありがとう」
 リントがもう一度席に着いたのを確認してから、アリアは料理のために厨房へ向かった。

 アリアはエプロンを身につけて、厨房へ立つ。
 今からご飯を炊くと時間がかかってしまうので、使うのは余っていた冷や飯だ。明日の朝、雑炊にしようとしていたのでとってあった。
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