しあわせ食堂の異世界ご飯3
(実はファンタジー食材もあるんだよね)
普段は日本でもお馴染みの食材ばかり使うアリアだが、実はこの世界特有の食材も多く存在しているのだ。
それらは珍しい特徴を持ち、味もいいのだが、いかんせん庶民が買う分には少しお値段のはるものが多い。ハバロの実のようなイレギュラーはあるが、基本的にしあわせ食堂でも、使うことはないのだ。
なのでこの昆布は、アリアが料理のために個人的に購入したものになる。
「だしはこれでオッケーだから、次は卵。その間に、鮭は焼いておこう」
ボウルに卵をふたつ割り入れて、それを軽やかにかきまぜる。
その中に酒、砂糖、塩、だし汁を入れていく。ここまでくれば、あとは焼くだけで完成する。
フライパンを火にかけ、少しずつ卵を流し込んで巻いていく。
焦げることなく、いいきつね色だ。卵を入れ、巻いて、という工程を何度か繰り返していくと、ボリュームのあるだし巻き卵が姿を見せる。
できあがったものはまな板の上に載せて、巻き簾で形を整える。包丁で切りお皿に移し、大根おろしを添えればできあがり。