しあわせ食堂の異世界ご飯3
ぱかっと割って、アリアがやって見せたように片方の殻に卵黄をいれた。
「わわっ、手に透明な部分がついちゃいました」
「大丈夫だよ、リズちゃんすごく上手! そのまま卵黄を交互に殻へ移して、完全に卵白と切り離しちゃおう」
「は、はい!」
 不慣れなら卵白の部分が手についてしまうのは当然なので、そんなのはまったく失敗のうちにはいらないよとアリアは笑う。
 リズはゆっくり丁寧な手つきで、問題なく卵黄と卵白をわけることに成功した。
 次にカミルが挑戦して、うっかり失敗してしまったのはご愛嬌だろうか。

「それじゃあ、次は卵黄に砂糖を加えて混ぜていくよ。まずはリズちゃんがやってみようか」
 卵黄が入っているボウルに使用する砂糖の三分の一ほどを入れて、混ぜる。最初は少し大変かもしれないが、だんだん混ざってくると楽しくなっていくはずだ。
「うぅ、なかなか難しいです。砂糖がざらざらしてる気がします」
「そうだね。そんなに細かい砂糖じゃないから、どうしても混ざりにくさが出ちゃうんだよね……」
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