しあわせ食堂の異世界ご飯3
シャルルはそんなリズを見て、「偉いですね」と微笑む。
「ライナスさんはリズちゃんが大好きですから、リズちゃんのためにお仕事を頑張っているんですよ。毎日食べられる美味しいご飯や、可愛いお洋服もライナスさんがお仕事をしてくれているから手に入るんです。……私が子供のころと大違いです」
 野を駆け回り、お手伝いはそこそこで、毎日遊び歩いていたのがシャルルの子供時代だ。今思うと親不孝がすぎたと思うけれど、子供なんてそんなものだ。
 なので、リズのことは心の底から尊敬できるとシャルルは思っている。
 ただ、もう少し遊んでもいいのに……とも思うけれど。
 シャルルの言葉を聞き、今度はエマが口を挟む。
「カミルだって、子供のころは手伝いもそこそこで遊び回ってたよ」
 豪快に笑うエマを見て、カミルが「いいだろ!」と文句を言う。
「子供なんてそんなもん。リズがしっかりしすぎなんだよ。このシフォンケーキだって、めちゃくちゃ美味いだろ?」
「そうだねぇ。私が作ったシフォンケーキとは天と地ほどの差だね」
「自分で言うのかよ……」
< 175 / 201 >

この作品をシェア

pagetop