しあわせ食堂の異世界ご飯3

 カミルは閉店準備のため、店外へと出て行く。
 並んでいるお客さんを数えて、どこで閉店か伝えて列をばらけさせるのだ。申し訳ないけれど、料理がないのだから仕方がない。
「すみません、今日はここで閉店になります」
 ぴったり十人を数え、それ以降の人には申し訳ないが食事を提供できないことを告げる。
「まじかぁ……昨日も食べられなかったのに」
「俺は久しぶりだったんだよな」
「すみません、またよろしくお願いします」
 残念そうにさっていくお客さんを見送りながら、カミルはクローズの看板を用意する。こうすれば、この後はもう誰も並ばない。

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