しあわせ食堂の異世界ご飯3
しらす丼であれば、忙しいときにもささっと食べられることができて、お店の賄い料理のひとつとして定期的に作ることができたらいいなとも思う。
 リントは大根のお味噌汁もすべて飲み干して、ひとり頷く。
 それは今後のしらすの扱いに関してだ。
 事業として行なっていくかということを決めなければならなかったのだが、ただ茹でただけで一定以上の美味しさになるのであれば、進めない選択肢はないだろう。
 もっともっと、この国を発展させていくことが皇帝としてのリベルトの仕事だ。
 それに、アリアが喜んでくれそうだという……ほんの少し邪な気持ちもあるかもしれない。
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