しあわせ食堂の異世界ご飯3
「リズちゃんも一緒に行こうか。ちょっとしたお使いだから、すぐに帰ってくるんだけど」
「行きます! アリアお姉さまと一緒にお出かけできるの、嬉しいです」
 すぐに快諾してくれたので、アリアはリズに上着を着せてマフラーを巻いてあげる。人様の子供に風邪を引かせてしまっては大変だ。
 アリアも自分とシャルルの上着を用意して、厨房にいるカミルへ声をかける。
「カミル、ちょっとシャルルとリズちゃんの三人でお客さんに忘れ物を届けに行ってくるね」
「おお、わかった。サンキュな!」
「ううん、片付けお願いね」
「任せろ」
 カミルが頼もしくニッと笑う。
 今は料理をいろいろ覚えたので、厨房での作業ならなんでも楽しいのだと言っていた。
(料理好きでも片付け嫌いは多いのに、カミルは偉いなぁ)
 きっとこんな人がいい旦那さんになるんだろうなと、アリアは思う。
< 68 / 201 >

この作品をシェア

pagetop