しあわせ食堂の異世界ご飯3
(でも、何かあったかいものを提供できたらいいんだけど……)
 しあわせ食堂で温かい新メニューも出したいし、どうせならテイクアウトできるものはどうだろうかと考える。
 それならご飯が冷たくても、アリアの作った一品で少しは体が温まるかもしれない。
 冬に美味しくて、温かくて、多少は保温が効く汁物のメニュー。
 何かないだろうかと首を傾げる。
(気軽なテイクアウトっていうと、コンビニが思い浮かぶけど――)
「――あ!」
「ん?」
 アリアが思いついた! とばかりに声をあげると、一斉にみんなの視線が集まってきた。
「どうしたんですか? アリアお姉さま」
「え、あ、ごめんなさい、思わず……。実は、しあわせ食堂で温かい汁物のテイクアウト……じゃなくて、お持ち帰りができればいいなと思って」
「持ち帰り!? それはいいな!」
 すぐに親方が食いつき、マイクやほかの大工たちも同意する。全員が休憩中にとることのできる温かい料理を切望していたようだ。
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