しあわせ食堂の異世界ご飯3
とはいえ、アリアだってまだ実現できるかはわからない。

 新商品としてお店に出すためには、店主であるエマの許可が必要だ。持ち帰りになると、入れ物をどうするかという問題点だってある。
 この世界には、使い捨てという概念はないのだ。基本的に、使った器は洗って再利用をする。

(あれ? お弁当は何に入っているんだろう?)
 そう思い、アリアは視線を親方たちが食べているお弁当へ向ける。
 机の上にあるお弁当は、それぞれ器が違うものだった。
「親方、お弁当を買ってくるときって……入れ物はどうしてるんですか? お店が用意してるんですか?」
「ああ、この器か。これは自分たちで持っていって、中に料理を詰めてもらうんだ」
「なるほど、そういう仕組みなんですね」
 それであれば、難関だと思える器問題は簡単に解決できる。
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