しあわせ食堂の異世界ご飯3
まだメニューにするという正式決定ではないけれど、今日これから試作品を作り、明日には親方たちに食べてもらって感想をもらうことになった。
 感触がよければ、冬季限定の新メニューにしようと思っている。
(使う容器を持ってきてもらえるのは、かなり楽でいいよね)
 ゴミも出ないし、洗い物も必要ない。
「それじゃあ、また明日!」
「ああ、楽しみにしてる」
 親方たちに別れを告げて、アリアたちは市場へ寄ってしあわせ食堂へと戻った。

 ***

 夜も更けた時間、アリアは厨房で作業をしていた。
 シャルルたちはすでに休んでいるので、アリアひとりだけだ。うっかり夢中になってしまい、アリア自身がこんなに時間が経っていることに気づかなかった。
「あちゃぁ……でも、よくやっちゃうんだよね」
 好きなことをしていると、気づいたら朝!ということは、誰もが経験してしまう事柄ではないだろうか。
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