しあわせ食堂の異世界ご飯3
「はい! わたしも、アリアお姉さまみたいな料理を作れるようになりたくて……」
 リズが照れたように笑い、自分の願望を語る。
「パ……お父さまがいつも忙しくて疲れてるから、わたしが作った料理で元気になってもらいたいの」
 だからアリアに料理を教えてもらって、作れるようになったら振る舞いたいのだとこっそり教えてくれた。
 それを聞いた親方は、「いい話じゃねぇか」とリズを褒める。
「つまりちびっこは、アリアの弟子ってわけだな」
「弟子?」
「ああ。アリアに料理を習って、教えてもらう師弟関係だな」
「わたしがアリアお姉さまの弟子……すごい、それはとってもすごいの!」
 リズは親方に言われたことが嬉しかったらしく、弟子という言葉にはしゃぐ。今までこういった経験がなかったので、舞い上がっているようだ。
 しかもその相手がリズが食べたことのないようなお菓子を振舞ってくれたアリアなのだから、なおさらだ。
 これは本気でしあわせ食堂に通って、本当に弟子になってしまいそうだと親方はリズを見る。
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