バツイチ彼に告白したら、予想外に溺愛されて困惑しています。
合コンは、4対4だ。
私はなんと、紅林さんの前の席をゲット!
…まあ、明日美と大島さんが気を利かせてくれただけだけど。
嬉しいんだけど、無駄に緊張してしまうよ。
正面を向いたら紅林さんがいるんだもん。

宴会用コース料理が運ばれてきて、テーブルの上は美味しそうな料理がたくさん並んだ。
大島さんの掛け声で乾杯をして箸を付ける。

「あ、あの、サラダ取りましょうか?」

紅林さんに声をかけると、「ありがとう」と短い答えが返ってきた。
えーっと、実は合コンだったということに若干怒ってらっしゃいます?

それにしても、何を話せばいいのやら。
いざ本人を目の前にすると緊張どころの騒ぎではない。
横では大島さんが「うぇーい」とか言いながら場を盛り上げている。
みんな楽しそうだけど、私だけ変な汗をかいている。
ああ、ちゃんと盛り上がる話題考えてこればよかったよぉ。
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