バツイチ彼に告白したら、予想外に溺愛されて困惑しています。
いつもお昼は先輩の真知さんと食べている。
お弁当のときもあれば一緒に食堂へ行ったりもして、その日の都合に合わせてまちまちだ。
最近真知さんはよく設計課の宗田さんとご飯を食べるようになった。
ちゃんと聞いた訳じゃないけど、たぶんお付き合いを始めたんだと思う。

「可憐ちゃん、ごめん!今日は宗田くんと…。」

なんて、申し訳なさそうに私に断りを入れてくる真知さんが初々しくて可愛らしい。
私としては全然構わないし、幸せそうにはにかんでいる真知さんを見ているだけで私まで幸せな気分になってくる。
そして、羨ましさも少し。

というわけで、今日はお弁当も持ってこなかったし真知さんは宗田さんと食べるって言うしで、私は食堂でひとりご飯だ。

食堂はいつも混んでいるけど、回転も早いから席に困ることはない。
空いた席に座ってひとりもそもそと食べ始めると、向かいの席にすぐさま人が座る。

「一緒にいい?」

声をかけられて顔をあげると、トレーを持った大島さんが立っていた。
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