夜のしめやかな願い

さゆりは凍り付いた。

「や・・。
 やらし~」

宗忠はがっくりとうなだれた。

「あと、さ、母にも顔見せて。
 さゆさゆに会えなくて寂しがってたから」
「うん・・」

実の母があんなでも、三兄弟の母である静香はとても良くしてくれた。

「さゆさゆのこと、娘みたいに思ってるから」
「うん」

さゆりは顔をうつむかせたまま、再度うなずいた。

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