夜のしめやかな願い
「私、オミのおかげでここまでこれたと思ってる。
だから、何かしたい」
宗臣の眼差しが、なんだか残念なものを見るようなのになった。
「だまされる女の典型だな。
少し優しくされた後、相手の男が弱っているところを見ると、ほだされる。
この間、殺されかけたっていうのに」
「いやいや、だいぶ優しくされていたんだと思うよ。
振り返ってみると」
「借金のかたに抱かれてか?」
胡乱な目で見られる。
「ええ・・それを、言いますかね」
「ああ」
そっけなく返されて視線を外された。