夜のしめやかな願い

「さゆさゆがどんどん痩せていくのに、びっくりなんだよね~」

宗臣はカランとグラスを振った。

空気が通常状態に戻った。

さすがの鉄板ネタ。

「あいつのはストレス太りだ。
 元凶がいなくなったら痩せるしかないだろ」
「元凶って、あの親?」
「内藤家の誰かと結婚しろっていうプレッシャーから、やっと逃れられたからな」
「あー・・・そうだね。
 さゆさゆ、僕のことは好きだけどね」

宗臣は弟の天然さに苦笑した。

「で、そのおまえにとっては対象外だろ。
 それはさゆりもわかっている。
 宗雅とは絶対に合わなくて、双方、恋愛感情は持つことはない。
 となると、一番上」

宗臣はだるそうにグラスを揺すった。


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