夜のしめやかな願い

アウシュビッツ刑務所に、舞うはずのない桜の花びらの景色が目の前に広がる。

「ああ、そうですね。
 確かに、だといいかも。
 うん、桜の花びら」
「だろ」

啓は得意げに笑った。

雰囲気がやんちゃな男の子になる。

普段の雰囲気とのギャップにやられる女子もいるかもしれない。

残念ながら、さゆりはギャップ萌えせずに冷静に観察した。

そうだな、オミだったら・・。

さゆりは酔った頭にそんなことを考える。


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