無気力少女は必要以上に迫る男共がお嫌い。
「お前、はやく出てけよ!!ここがどこだか分かって入ったきたんだろーな!?」
ぎゃーぎゃーと子どものように喚き散らす男に、こいつは私の苦手なタイプだなと悟って、静かに溜息を吐く。
「はやく出てっけって言ってんだろ!!!てめえいい加減に…!!」
「うるせえ」
少し低い声でそう言えば、分かりやすくピタッと固まる男。
「んなもん知るか。出口は?」
「え?あ、あぁ…。一番左に…」
全く。どこの誰かは存じ上げないけども、ホントに酷い目に遭ったな。
早く体育館に行こうと、ドアノブに手を近づけた瞬間。