今日から夫婦を始めました
北居くんは、小学校の高学年の時に同じクラスになった。

出席番号が近いと言うこともあり、日直や2人1組の授業ではよく彼と組んでいたのだ。

「懐かしいな、誰だったかわからなかった!」

「僕はすぐに神田川だってわかったけどね」

私たちは笑いながら、思わぬ再会に喜んだ。

「ところで、神田川はここで何をしていたんだ?」

そう聞いてきた北居くんに、
「私は人を待っているの。

もう約束の時間が過ぎたところなんだけど、まだこないみたい」

腕時計を見ながら、私は言った。

「もしかしてとは思うけど、A子さんだったりする?」

北居くんは私の顔をじっと見つめると、そんなことを言った。

私がネットで使っていた名前を知っていると言うことは、
「…もしかして、ミートボールさんは北居くんなの?」

そう聞いた私に、北居くんは首を縦に振ってうなずいた。
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