森の妖精と団長さん
屋敷を出て歩き慣れた道を進み、街に向かう。
私がレビィさんと初めて来たあの時とは活気が違う。
みんな家に閉じこもり、人気のなかった街が、お年寄りや子供、みんなの楽しげな声が響いてる。
「おう!エマ!新しい薬作ったぞ!」
「本当!?見たい!」
ロイドが言ってた通り、ここは薬草などの植物が豊富にある。
それを栽培して売っているところや、薬草を調合して薬を売っているところがこの街には結構ある。
他には、綺麗に磨かれた店先にたくさんの植物や花が並んでるお店も。
街に向かうようになった私は、屋敷にいた人たちを中心にみんなと仲良くなっていった。
私のことは薬師のエマとして扱ってくれる。
1日かけ街の中を歩けば、みんな笑顔で幸せそう。
その笑顔に今の私は支えられてると感じる。