森の妖精と団長さん
ぎゅっ
!!
突然後ろから腕を回され、心臓が飛び出そうだったが、
この感じ…
「やっと見つけた…」
耳元に響くこの声
首元に巻きつく、鍛えられた腕
まさか…
大きくなり始めて止まらない胸のまま、そっと振り返れば、あのプラチナブロンドの髪の毛がすぐ横にあった。
「ル、ルカさん…?」
ゆっくりと目が合う。
また会えるなんて、これは夢なのか…。
目の前にある、ルカさんの綺麗なブルーの瞳から目がそらせない。
「エマ、愛してる。」
え…、
「俺はエマに最初から惚れてたんだと思い知ったよ…お前のいない城での日々はつまらない。」
ルカさんの言ってることが理解しきれず、言葉が出ない私の前にルカさんが回り、切り株に座る私の前にひざまづく。