森の妖精と団長さん
「俺と共にこれからずっと生きて欲しい。」
ツーと流れる涙に気づかないほど、目の前の人が言ったことで頭がいっぱいになる。
「な、何を言っているのですか…、ルカさんには私なんかより、ふさわしい人がたくさんいるではありませんか…」
それでもルカさんは私を見つめ、手を差し出してくれている。
「………本当に、私なんかでいいんですか…?」
「俺はエマがいれば、他は何もいらない。」
こんなに嬉しいこと、バチが当たらないだろうか…。
何をしていても、時間がいくら過ぎても、ふと思い出すルカさんとの日々
忘れられなくて辛かった。
忘れなければと考えれば考える程に強く、大きくなっていた。