森の妖精と団長さん



真剣に仕事をしている横顔
シエルさんたちと話してる時に見せる面倒くさそうな顔
不意に見せる柔らかい表情


私のために血をあんなに流して戦ってくれた後ろ姿



そして、今目の前にいる、記憶の中じゃない、
今のルカさん




「ずっと会いたかった…。ずっと、助けてくれたお礼を言いたかった。ずっと、ずっとずっと前からルカさんに心揺さぶられて…、……好きです。忘れようとしたのに、!忘れられなくて…!」



強く抱きしめてくれるルカさん



「忘れないでいてくれてありがとう。俺も1日たりともエマを思い出さない日などなかった。……結婚しよう。エマ」



「はい。よろしくお願いします。」



そっと離れて優しく触れる唇


お互いに目が合い、クスッと笑った瞬間、心が浄化されるような、ふわふわとどこまでも飛んでいける。

そんな感覚になった。



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