森の妖精と団長さん




今は朝早くても、住民の姿がちらほら見える。

「あれ、お兄さん綺麗だね!」


元気な女性が話しかけてくる。

「あの、エマって女の子知ってます?」


「エマ?美人なあの子かい?」


「そうです!どこに住んでるとか知ってます?」


「知らないね〜でも、ここにはいないと思うよ。」



その後も何人かに聞くが、みんな居場所は知らない。
だが、みんな口を揃えて言うのは、あの子は良い子、まるで噂の妖精のようだと。


妖精は街の子供たちから広まったらしい。

森で迷子になっていると、妖精がいて助けてもらったとか


そんな話を聞きながら探し始めてもう太陽が高いところまで昇ってる。


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