森の妖精と団長さん



衝撃が大きかった私は、第2王子として国民に話すルカさんのことをただボーッと眺めていた。



「…王子、なんだ…」



いつもより一際輝くプラチナブロンドの髪が、王族の誇りを持って輝いているように見えて、何で気づかなかったんだろうと思った。


ルカさんが王子なら、これから先は王子としての役割がもっと増えるだろうし、

私なんかが側にいていいのだろうか…。



そんなことを考えていると、コウ王子とシスカさんの結婚式が終わる。
まだ熱気の冷めない広場から、力なく抜け、どうしようもなくエリックのところに向かった。


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