女の子にならせてよ
「おー!お前とクラス一緒だぞ!」
「ちょっ、首締まるから!お前力つえーって!!」
「ギャハハ!お前その格好なんだよ!」
「イメチェンだよ!かっこいいだろー?」
「っ、…!」
声にならないほどの恐怖で足がすくむ。
男が…いっぱいだ。
当たり前かもしれないけど…。
女子だけの空間でしか生きてこなかった男嫌いな私は、男子がたくさんいる空間にビクビクしてしまう。
今のところ、怖いけど喋りかけてこないし鳥肌は出てない!
よし、この調子で拒否反応なしで教室に向かうぞ!と、決意を固めた時だった。
「あの子可愛くね?」
「うわっ!ちょー可愛い!!俺もろタイプなんだけど〜!」
「おい、お前声かけてこいよ!」
すぐ後ろで男子の声がして怖くなった私は、早く自分のクラス見つけなきゃ!と、焦って足を踏み出した時…、
前から来た男子の集団にドンっと押されて私はバランスを崩し、
やばい!転ぶ!!
そう思ってぎゅっと目をつぶった。