女の子にならせてよ
違うのに…!
私は男が嫌いなのに!!
ヒソヒソと注目されてるのにも関わらず、隣の男子はより密着してくる。
やだっ…やだっ!!
触ってくる男子に限界を感じ、覚悟を決めて、やめてっと言おうと口を開いた。
「俺の友達の心愛ちゃんに痴漢しないでくんない?」
そう言って私を引き上げてくれた湊くん。
ドキっ…。
真剣な表情に思わず胸が高鳴る。
「痴漢!?…は!?別に俺は!」
そう言ってる隣の男子を湊くんが遮った。
「腰に手を回して?顔を無理やり近づけて?太ももら辺を触って?とこが痴漢じゃないの??田中」
そう言ってる湊くんは怒ってるように見えた。